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ファニーゲームのミヒャエル・ハネケ監督作品。
またまた問題作ですか。



作品紹介&あらすじ:隠された記憶 ミヒャエル・ハネケ
人気キャスターのジョルジュは、妻と子供と幸せに暮らしていた。
ある日、彼のもとに奇妙なビデオテープが届けられる。
それは彼の自宅を、正面から延々と映しただけの不気味な盗撮ビデオだった。
やがて送られてくるビデオは、彼の過去に纏わる内容へと変化していく。



観た後に「う~ん…」と唸ってしまう映画ですね、この人のは。
一言で言うと「変」な映画です。

設定
とかは斬新でいいと思いました。
この映画の紹介文を読んで、面白そうだな~と思いましたし。

真実
ネタばれになるので書きませんが、この作品のテーマのひとつは「罪の意識、罪悪感」でしょう。主人公は終始、自らの過去に悩まされますが、必死にそれを隠そうとする。認めようとしない。
そして、徐々に追い詰められていきます。他人に責められるよりも、自分で自分を追い詰めていくんです。
この辺は一応見どころかな、と。

この作品
はたしてこの映画は傑作なのか、駄作なのか。
ファニーゲームのときと同じことを感じましたが、この監督の映画の作り方は特殊みたいですね。監督も「この映画についてアレコレ議論している人を観たい(うろ覚え)」みたいなことを言っていましたし。真面目に考えるのが馬鹿らしいのかも知れません。
私も、最初は犯人捜しをしながら観ていましたが、途中で気付きました。「あー、これ犯人とかいないんだ」
「いない」というよりは「用意されていない」と言いましょうか。
明確な答えが用意されてないと感じたので、推理をやめました。

なーんか一見得るものがないように感じましたが、この映画はこれでありかと。そもそも、ブログでこんなこと書いてる時点で見事に監督の手の上で踊っていますねw彼の狙い通りです。

個人的にはファニーゲームの方がめちゃくちゃで良かったと思います。
もの好きな人はどうぞ。




※作品の解釈や感想はあくまで私の個人的、主観的なものです。
自分の好きな作品が貶されたりしても怒らないようにお願いします。
逆に自分の好きな作品が褒められたりしたらニヤニヤしてください。
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自分の中ではひさびさのヒット。
「きのうみ」と読むようですが、「じゅのうみ」の方が個人的にはいいと思ったり。



作品紹介&あらすじ:樹の海 瀧本智行(監督)
富士の麓に広がる広大な樹海。
自殺の名所として知られるこの場所に、また足を踏み入れる者がいた。
ある者は死を望み、またある者は生を望む。
様々な思いが、生と死の狭間で彷徨う。



ズバリ、テーマは「自殺」。重いですね。
しかし、ただ「自殺は駄目ですよ~」という感じではなく、上から目線の説教染みたものでもなかった。

ストーリーなど
4人のエピソードが、オムニバス形式で語られます。
個人的には最初のチンピラの話が好きだった。ベタではあるけど、あぁいいなぁと。
自分は自殺反対ってわけじゃないけど、やっぱ人間が死ぬと悲しいとは思いましたね、単純に。嫌いな人でも、死ぬと悲しいよ。

エンディング
これがまたよかった。
確か3、40年前の「遠い世界に」って曲なんですが、感動した。
なんか童謡っぽい。

モノクロな映画ですが、こういうのが日本映画の良さなんじゃないかなぁと思う。アクションとかやっても、やっぱ映像その他はハリウッド映画には勝てないわけだし。

あまり多くを語るよりは、ぜひ観て欲しいです。
なにか感じるものがあるはずです。




※作品の解釈や感想はあくまで私の個人的、主観的なものです。
自分の好きな作品が貶されたりしても怒らないようにお願いします。
逆に自分の好きな作品が褒められたりしたらニヤニヤしてください。

なんか凄いな~これ。カオス。



作品紹介&あらすじ:東京ゾンビ 花くまゆうさく(原作) 佐藤佐吉(監督)
ハゲ頭のミツオとアフロのフジオは、日々柔術に明け暮れていた。
ある日、本社からやってきたサラリーマンは二人の仲に嫉妬(?)し、ミツオを殴り始める。
それをみていたフジオは思わず、そのサラリーマンを消化器で殴り殺してしまう。
死体の処理に困った二人は、ありとあらゆるゴミや死体、産業廃棄物などが捨てられている、通称“黒富士”にサラリーマンの死体を埋めることにした。
死体を埋め終わって、黒富士を後にする2人だったが、そのころ黒富士では様々な化学物質や人の魂が混ざり合い、大量のゾンビが発生していた。



ストーリー&設定
ぶっ飛んでますね~。原作はマンガらしいんですが、まぁ一般受けしないような話です。
基本的な部分は、ゾンビ映画としてはままありがちな設定ですが、主人公2人のせっていなどは異様です。ハゲとアフロって。
フジオは人を殴り殺しちゃったり、人を轢いちゃってもけっこう平気な顔してるし。なんかTRICKに似てるような印象を受けました。
観てるこっちは笑ってしまうけど、画面の中の人たちは真剣、という。

音楽
好き。ゾンビが発生して、どう考えてもピンチなのに、お気楽なのほほん音楽。このアンバランスさ加減が好き。

演技
浅野忠信は演技がうまいか下手なのかわからん!

どう考えてもイロモノというか、キワモノというか。
普通じゃない映画ですが、好きな人は好きかも。私は割と好きでした。
ストーリーは一応ありますし。




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マンガ「ドラゴンヘッド」を原作とした映画です。
ウズベキスタンでのロケや、大がかりなセットが話題になりました。



作品紹介&あらすじ:ドラゴンヘッド 望月峯太郎(原作) 飯田譲治 (監督)
主人公の青木テルは、修学旅行の帰りの新幹線に乗っていたが、トンネルに入ったその時、突然地震が発生し、気を失う。
目を覚ました新幹線の中は、幾多の死体が散乱し、死臭が立ち込める闇の世界だった。他の生き残りは瀬戸アコ、高橋ノブオという二人だけ。
助かることを信じて、なんとか外に出たテルたちだったが、目の前に広がる世界は想像を絶するものだった。



ストーリー&設定
映画化にあたってストーリーがかなり変更されています。
変更自体は、当然だし仕方ないことなんですがテーマ自体が変わっているような…。
マンガはもうちょっと哲学的というか、小難しい部分もあったと思うんですが(ほんのちょっと)、映画は単純にパニックもの(?)になっているというか。

映像
これはなかなか凄い。
廃墟がリアルにできていて。金がかかってる感じはしました。

演技
特にSAYAKAは演技が凄いな…序盤の妻夫木もですが。
本当に俳優ですか?いくらなんでも酷過ぎ。

これを観るくらいならマンガの方がオススメです。
凄まじい演技に耐えることが出来かつ、リアルな廃墟のセットを観たいのならのなら観てもいいでしょう。




※作品の解釈や感想はあくまで私の個人的、主観的なものです。
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「待ってられない未来がある。」



作品紹介&あらすじ:時をかける少女 筒井康隆(原作?)細田守(監督)
主人公、紺野真琴は普通の女子高生。仲の良い男友達の間宮千昭、津田功介とともに野球をして遊ぶ毎日だったが、ひょんな事から「時間を過去に遡ってやり直せる」タイムリープ(時間跳躍)能力に目覚めてしまう。
最初は戸惑いつつも、遅刻を回避したり、妹にプリンを食べられるのを防いだりと、自分の能力を自由に使っていたが、千昭と功介との関係に小さな変化が訪れる。



言わずと知れた、筒井康隆のSF「時をかける少女」。
今作は、その続編という位置づけです。

ストーリー&設定
突然、時間を操る力を手に入れた少女が主人公。
タイムスリップ(ちょっと違うか)は、SFでは王道すぎます。
でもっていろいろと矛盾してる…。まぁキニシナイ方向でいきたいけどちょっとキツい…。ネタばれは最下部の「... Read more」で。

キャラクター
高校生活の描写が割と現実的で驚きました。
高校の中庭?でじゃれ合っている生徒たちなど、非常にリアルでした。

雰囲気
非常によかった。これだけ観る価値がありますよ。
正直、他にはあまりいいところが見当たらなかった。

キャッチコピー
が非常に良かった。
観る前から気に入ってましたが、観た後に「そういうことだったのか!」というすっきりとした後味が残りました(キャッチコピーに関してだけです)。

まとめ
「普通」の良さといいますか。SFでありながら複雑で難解でマニアックな用語などは一切出てきませんので、予備知識はまったく必要ありません。難しいことを考えなければ老若男女楽しめる良作です。
欠点をあげるとすれば後述する矛盾と、普通すぎるということでしょうか。映画やアニメや小説など、多くの作品を経験した人からみると、どうしても見劣りしている感はあることでしょう。とはいえこの映画は、(私は)一般向け映画だと考えていますので、大した問題ではないと思います。雰囲気がいいし。




※作品の解釈や感想はあくまで私の個人的、主観的なものです。
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